100名規模の社員旅行はいくらかかる？費用シミュレーションと削減ポイントを徹底解説

「100名規模の社員旅行、いくらかかるのか？」

──多くの人事担当者が最初に直面する疑問です。

人数が増えるほど費用は大きくなり、予算オーバーを避けるためには事前のシミュレーションが欠かせません。

本記事では、100名規模の社員旅行にかかる平均費用や宿泊日数・行き先別の目安費用をわかりやすく解説します。

1分で読み終わるので是非最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

社員旅行の企画・予算立てに役立ててください。

100名規模社員旅行の平均費用

社員旅行の費用相場は、1人あたり 3万円〜5万円 が一般的です。
つまり100名規模の場合、300万円〜500万円 が目安となります。

• 日帰り旅行：1人あたり1万〜2万円 → 総額100万〜200万円
• 1泊2日：1人あたり3万〜4万円 → 総額300万〜400万円
• 2泊3日：1人あたり4万〜6万円 → 総額400万〜600万円

費用の内訳は「交通費」「宿泊費」「食事代（宴会費）」が大きな割合を占めます。しかし、幹事様が本当に考えるべきは、「この予算で何を実現するか」です。

300万円をかけても「ただ飲んだだけ」で終わるのか、同じ予算で「組織の一体感」という資産を残せるのか。次章で、よくあるプランの費用対効果を比較検討します。

1泊2日・2泊3日ケース別シミュレーション

1泊2日モデル（関東発・バス移動・温泉宿泊）

最もオーソドックスで、予算を抑えやすいプランの例です。

• 交通費（貸切バス2台×2日）：80万円
• 宿泊費（1人1.5万円×100名）：150万円
• 食事代（夕食・朝食＋宴会費用）：80万円
• アクティビティ・体験：50万円
  合計：約360万円

予算は300万円台に収まるものの、内容は「移動 → 宴会 → 温泉 → 帰宅」となりがちです。これでは慰安旅行の域を出ず、「休日にわざわざ行く必要があるのか」という意見が出てくることも考えられます。
一部の社員が楽しむだけで、組織としての一体感醸成には繋がりにくい可能性があります。

2泊3日モデル（関東発・飛行機利用・沖縄）

非日常感を演出し、インパクトを重視するプランです。

• 航空券（往復4万円×100名）：400万円
• 宿泊費（1人1.5万円×2泊）：300万円
• 食事代（3食×2日＋宴会）：150万円
• アクティビティ・観光費：100万円
  合計：約950万円

総額は1,000万円規模に達し、予算のハードルが非常に高くなります。また、費用の大半が「航空券代」となり、移動時間で貴重な現地滞在時間が削られてしまいます。結果として自由行動の時間が増え、社員同士の交流は深まらず、費用対効果（チームビルディング効果）が見えにくい可能性があります。

👉 移動手段と宿泊地によって費用や効果は大きく変動します。

行き先別費用比較（関東・関西・沖縄など）

• 関東近郊（千葉・山梨・栃木など）
  　貸切バス移動中心。総額300〜400万円程度。
  
• 関西エリア（京都・大阪・兵庫）
  　東京発なら新幹線利用。総額500〜700万円程度。
  
• 沖縄・北海道
  　航空券代が大きく、総額800〜1,000万円規模。
  
• 海外（韓国・台湾など近距離）
  　航空券と宿泊費が高めだが、非日常感は抜群。100名で1,000万円以上かかるケースも。

👉 検討企業の多くは 「近場でコストを抑える or 遠方でインパクト重視」 の2パターンに分かれます。

第3の選択肢：体験型旅行モデル（1泊2日）

「温泉・宴会型」と「遠方・観光型」とは別の第3の選択肢として、注目されているのが「体験型リゾート」です。

近場でコストを抑えながらも、全員が主体的に楽しめる新しい社員旅行の形として人気を集めています。

1泊2日で1人あたり約4〜5万円というコストで、チームビルディング・体験型アクティビティを通じて社員同士の自然な交流が生まれます。
また、プロのファシリテーター（進行スタッフ）が企画から当日の運営までをサポートするため、幹事の負担も大幅に軽減。追加費用の心配もなく、全員が「参加者として」安心して楽しめるのが大きな魅力です。

結果として、「温泉型」より少しの追加予算で、移動に時間を取られる「遠方型」よりもはるかに高いチームビルディング効果を得られるのが、体験共有型の社員旅行です。

費用削減ポイント

費用削減のポイントを紹介します。

1. 平日実施で宿泊費を抑える
   　休日・繁忙期を避け、平日に実施するだけで宿泊費は大きく変わります。
   
2. 交通費を抑える（貸切バス利用）
   　100名規模なら、新幹線や飛行機より貸切バスが圧倒的に安価になります。
   
3. 補助金・助成金の活用
   　「観光需要喚起」「合宿補助金」など、自治体が用意している制度を活用可能です。また、「ワーケーション補助金」「研修助成金」など、自治体や国の制度が利用できる場合があります。
   
4. 自由行動を取り入れる
   　全員参加型アクティビティを減らし、個別行動を増やすことで費用を圧縮できます。
   
5. 旅行会社・施設に一括依頼
   　団体割引やセット料金が適用されやすいです。また、オールインクルーシブの施設なら、アクティビティやファシリテーターを外部手配する必要がなく、結果的にトータルのコストパフォーマンスが最も高くなります。

まとめ

100名規模の社員旅行は、300万〜1,000万円規模の予算感が必要です。

費用ではなく投資と考え、効果を最大化するには、「どれだけ社員の体験価値を高められるか」そして「企画・運営の『幹事負担』をどれだけ減らせるか」が大切です。

「何を目的とするか」「どこまで非日常を演出するか」で費用は大きく変わります。

コストを抑えたいなら → 関東近郊・バス移動
非日常を演出したいなら → 沖縄・北海道や海外
バランス重視なら → 温泉地やグランピング施設

幹事は早めにシミュレーションを行い、経営層と社員両方の納得感を得られるプランを立てることが成功のカギです。