
ベンチャー企業が社員旅行を実施する意味と効果を解説

「社員旅行は大企業の文化」というイメージを持つ人もいますが、近年ではベンチャー企業やスタートアップでも社員旅行を取り入れる動きが増加しています。
限られた予算の中でも、社員旅行を実施することで 組織力向上・人材定着・採用力アップ など多くの効果を得ることが可能です。
本記事では、ベンチャー企業が社員旅行を行う意味と効果について解説します。
目次
ベンチャー企業が社員旅行を実施する意味
創業期や成長期のベンチャー企業が社員旅行を実施する意味は、慰安旅行とは全く異なります。それは、組織の土台を強固にするための重要な施策です。
そして、社員旅行のメリットは「福利厚生」だけではありません。組織課題を解決するための「戦略的投資」として、活用できます。以下の3点の戦力的投資の視点で解説します。
社員旅行を実施する意味
- 組織文化の醸成
- 社員同士の関係構築
- 経営層との距離を縮める
組織文化の醸成
創業期のベンチャーでは、経営陣が掲げるビジョンやミッション、大切にしたいバリューが、日々入社してくる社員にまで浸透しきっていないケースが多く見られます。
言葉で伝えるだけでは限界がある企業文化を、社員旅行という非日常の場で「一緒に体験」することで、体感的・感情的に理解を深めることができます。共通の体験は、組織の共通言語となり、目指すべき方向性への一体感を強めます。
社員同士の関係構築
小規模な組織だからこそ、部署や役職を超えた密な人間関係が、業務効率やイノベーションに直結します。
普段の業務では見えにくい「〇〇さんの意外な一面」や「△△さんの価値観」を知ることは、相互理解を深め、信頼関係を築く第一歩です。
「この人のために頑張ろう」「このチームなら大丈夫」という感覚は、日々のコミュニケーションを円滑にし、心理的安全性の高い職場環境を生み出します。
経営層との距離を縮める
ベンチャー企業の強みの一つは、経営トップと社員の距離が近いことです。しかし、組織が急拡大するにつれ、その距離は物理的にも心理的にも離れがちになります。
社員旅行は、経営層が自らの言葉で会社の未来を語り、同時に社員がフラットに意見や悩みを話せる絶好の機会です。非日常のリラックスした環境だからこそ生まれる率直な対話が、経営への信頼感を高め、現場のリアルな声を吸い上げる貴重な場となります。
社員旅行について詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。
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社員旅行がもたらす効果
戦略的に社員旅行を導入することは、コストではなく「投資」です。そのリターン(ROI)は、経営の根幹に関わる具体的な効果として現れます。以下の4点の効果を解説します。
社員旅行がもたらす効果
- 離職率の低下
- 採用ブランディングへの貢献
- チームビルディング
- モチベーション・生産性の向上
離職率の低下
厚生労働省の調査でも、離職理由の上位には常に「職場の人間関係」が挙げられます。特に優秀な人材ほど、給与や待遇だけでなく「誰と働くか」「この組織に貢献したいか」というエンゲージメントを重視します。
社員旅行による交流の活性化は、人間関係の質を直接的に改善し、「この会社が好きだ」「この仲間と働き続けたい」という帰属意識を高め、結果として離職率の低下に大きく貢献します。
採用ブランディングへの貢献
採用市場において、ベンチャー企業は常に人材獲得競争にさらされています。「社員旅行がある=社員を大切にしている会社」というメッセージは、求職者にとって強力な魅力となります。
楽しそうな社員旅行の様子をSNSや採用サイトで発信することは、「社内の雰囲気の良さ」を伝える何よりの証拠です。これは、カルチャーフィットを重視する若手層にとって、「会社選びの決め手」となり得る強力な採用ブランディング施策です。
チームビルディング
研修室で行う座学のチームビルディング研修とは異なり、非日常の環境での「共同体験」は、最も効果的なチームビルディング施策の一つです。
例えば、全員でBBQの火起こしに苦戦したり、スポーツ大会で部署混合チームで戦ったりする体験は、自然な形で「協力」と「役割分担」を生み出します。
こうした実体験を通じて築かれたチームワークは、業務に戻った後も課題解決の場面で確実に活かされます。
モチベーション・生産性の向上
社員旅行の効果は、短期的なリフレッシュだけではありません。「会社が自分たちのために時間とコストをかけてくれた」という事実は、社員のモチベーションを大きく向上させます。
リフレッシュによって日常業務への集中力が上がるだけでなく、旅行中の新たな発見や社員同士の雑談から、新しいビジネスアイデア(イノベーション)が生まれることも少なくありません。
短期的にはリフレッシュ、長期的には生産性向上やイノベーション促進につながります。
他にも社員旅行を行う目的は多種多様で、その目的により旅行のプランが異なります。
社員旅行の目的別のプランについて詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。
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団体プラン資料を下記よりDL

ベンチャーの社員旅行費用相場
- 日帰り:1人1〜2万円(総額30〜60万円)
- 1泊2日:1人3〜4万円(総額90〜120万円)
- 2泊3日:1人4〜5万円(総額120〜150万円)
👉 大企業のような豪華旅行ではなくても、目的を明確にすれば効果は十分です。
社員旅行の人数別のプランについて詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。
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ベンチャー企業が社員旅行を成功させるポイント
社員旅行の効果を最大化するためには、どういった旅行を選ぶかが極めて重要です。
ベンチャー企業の貴重なリソースを割く上で、企画・準備を担当する「幹事」の負担が大きくならないようにするのがポイントになります。
社員旅行の幹事を任された社員の工数は、非常に高価なコストです。宿泊先の手配、交通手段の確保、アクティビティの企画、精算処理…。これらの煩雑な業務が、社員旅行のハードルを上げています。
この課題を解決するのが、「オールインクルーシブ(すべての費用が含まれている)」のプランです。 宿泊費、食事代、ドリンク代、そしてすべてのアクティビティ費用がパッケージ化されていれば、予算管理が圧倒的に容易になります。
さらに、当日の運営や進行をすべて施設側に「丸投げ」できるのであれば、幹事も一人の参加者として心から楽しむことができ、社員満足度の向上に直結します。
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ベンチャー企業が実施した社員旅行の事例
実際にベンチャー企業が実施した社員旅行の事例を紹介いたします。
- 株式会社Sales Marker(100名規模)
山梨で1泊2日のグランピング旅行を実施。
今回のオフサイトミーティングでも、みんなの夢や目標についてじっくり話し合い、会社の成長に合わせて「自分はどうなりたいのか」を考える時間を持ちました。
これで、社員一人ひとりの壮大なビジョンがより明確になって、さらなる成長の糧になった。 - 特定非営利活動法人ソーシャルデザインワークス(50名規模)
千葉の体験型ホテルでバリュー研修+BBQ+アクティビティ(お化け屋敷、焚き火など)を実施。
拠点をまたいだ横のつながりが強固になった
オンラインでのコミュニケーションの質が明らかに向上した
相手のキャラクターや空気感がわかることで、やり取りがスムーズになった
Sales Marker公式note


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まとめ
ベンチャー企業が社員旅行を行う意味は、組織文化の醸成・人間関係の強化・経営層との距離縮小にあります。
その効果は、離職率低下・採用力向上・チームビルディング・生産性アップと多方面に波及します。
👉 限られた予算でも、目的を明確にした社員旅行なら十分な効果を得られます。
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