
社員旅行に行きたくない理由と対策|強制参加の解決法

企業の経営者や人事・総務の担当者にとって、社員旅行の企画は頭を悩ませる大きなテーマではないでしょうか。
「若手が行きたがらない」
「結局、いつも同じメンバーで固まってしまう」
「準備が大変なだけで、効果があるのか分からない」
そんな声が聞こえてきそうです。
しかし、その社員旅行が、恒例行事ではなく、組織を強くする戦略的な投資になるとしたら、どうでしょう?
この記事では、「行きたくない」という社員のネガティブな感情の根本原因を深く掘り下げ、参加を強制するリスクを回避しながら、参加者全員が心から満足し、組織の一体感を高めるための具体的な解決策を提示します。
目次
社員が「行きたくない」と感じる5つの理由
まず、なぜ多くの社員が社員旅行に前向きになれないのでしょうか。それは個人のわがままではなく、時代の変化に伴う価値観の多様化が背景にあります。
社員が「行きたくない」と感じる5つの理由
- プライベートの尊重
- コミュニケーションの質の変化
- 「見えない仕事」への抵抗
- 多様性への配慮不足
- コストパフォーマンスへの疑問
プライベートの尊重
現代の働き手、特に若い世代にとって、仕事とプライベートを明確に分ける「ワークライフバランス」は非常に重要です。
休日や業務時間外を使い、会社の人と過ごすことに抵抗を感じるのは自然な感覚と言えるでしょう。プライベートな時間を犠牲にしてまで参加する価値を、従来の社員旅行に見出しにくい状況です。
コミュニケーションの質の変化
かつては有効とされた「飲みニケーション」も、今では万能ではありません。お酒の席が苦手な人、上司に気を遣うだけの場と考え、苦痛に感じる人は増えています。
お酒の力を借りた表面的な交流ではなく、相互理解に繋がる本質的なコミュニケーションの場にするのが重要です。
「見えない仕事」への抵抗
社員旅行には、企画・準備を行う幹事の膨大な労力はもちろん、参加者にも「上司へのお酌」「宴会芸の準備」「常に周囲に気を配る」といった、業務外のタスク、いわば「見えない仕事」がつきまといます。
リフレッシュのはずが、かえって心身を疲弊させてしまうのでは本末転倒です。
多様性への配慮不足
「育児や介護で家を空けられない」「アルコールが体質的に受け付けない」「体力に自信がない」など、社員一人ひとりには、異なる背景や事情があります。
全員参加を前提とした画一的な宴会・宿泊プランでは、こうした多様性に対応できず、参加できない人や楽しめない人が出てきてしまいます。
コストパフォーマンスへの疑問
決して安くはない参加費や、自身の貴重な時間を費やすに見合うだけの体験価値があるのか、という視点も重要です。
面白みのない観光や、ただ飲むだけの宴会に、「時間とお金の無駄だ」と感じてしまう社員がいるのも無理はありません。
これらの理由は、社員旅行そのものを否定しているわけではありません。むしろ、「時代に合った、もっと価値のある社員旅行」を求めているサインなのです。
強制参加にしたときの3つのリスク
「行きたくない社員がいるのは分かるが、会社の一体感のためには強制もやむを得ない」。そう考えるのは危険です。参加を強制することは、企業にとって無視できない3つの大きなリスクがあります。
強制参加にしたときの3つのリスク
- 法的リスク:残業代支払いの義務
- エンゲージメント低下のリスク:会社への不信感
- ブランド毀損のリスク:ネガティブな評判の拡散
法的リスク:残業代支払いの義務
社員旅行が、事実上の強制参加である場合、それは「労働時間」と見なされる可能性があります。厚生労働省の通達でも、参加が強制であり、上司の監督下にあるようなケースでは労働時間として扱うべきとの見解が示されています。
これが認められれば、休日の移動時間や活動時間に対して、企業は残業代や休日出勤手当を支払う義務が生じ、予期せぬコスト増に繋がる恐れがあります。
労働時間の適正な把握 のために
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000187488.pdf?utm_source=chatgpt.com
使用者が講ずべき措置に関するガイドライン
エンゲージメント低下のリスク:会社への不信感
「嫌々参加させられた」というネガティブな体験は、社員の心に会社への不信感を植え付けます。これは、日々の業務に対するモチベーションや生産性の低下に直結します。
企業の成長に不可欠な「心理的安全性」を損ない、最悪の場合、優秀な人材が「この会社は個人の事情を尊重してくれない」と感じ、離職してしまう引き金にもなりかねません。
ブランド毀損のリスク:ネガティブな評判の拡散
SNSが普及した現代において、企業の内部情報は瞬く間に外部へと拡散します。
「社員旅行を強制するブラックな会社」といったネガティブな評判は、企業のブランドイメージを大きく傷つけます。採用活動においては致命的で、将来の優秀な人材獲得の機会を失うことに繋がるでしょう。
強制参加は、短期的な一体感を演出できたとしても、長期的には組織を苦しめるリスクにしかならないのです。
社員旅行を自由参加にするか、強制参加にするか考えたい方は、以下を参考にしてください。
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社員旅行の建設的な対応策
組織と社員のどちらにもメリットとなる社員旅行にするためには、建設的な対応策が必要です。その対応策を簡潔にご紹介します。
「自由参加」を基本にする
まずは、参加が任意であることを明確に伝えましょう。それだけで、社員の心理的な負担は大きく軽減されます。
企画段階でアンケートを取り、社員の声を反映させる
「どこへ行きたいか」「何をしたいか」を事前にヒアリングすることで、当事者意識が生まれ、参加率の向上に繋がります。
不参加者への配慮を忘れない
旅行後の報告会で楽しかった様子を共有したり、お土産を配布したりすることで、「置き去りにされた」という疎外感を防ぎ、会社としての一体感を保つことができます。
お土産を渡すことで社員旅行の感想の話が始まるなど、お土産きっかけでコミュニケーションが生まれるかもしれません。
日帰りプランなど、複数の選択肢を用意する
宿泊が難しい社員のために、日帰りプランや短時間参加の選択肢を設けることで、より多くの人が参加しやすくなります。
家族同伴にするのも良いプランかもしれません。
社員旅行を家族同伴にするか考えたい方は、以下を参考にしてください。
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「参加してよかった」にする社員旅行のアイデア3選
「強制はリスク。でも、どんな企画なら社員は喜んで参加してくれるのだろう…」
この問いに対する答えは、「観光+宴会」というモデルから脱却し、旅行の「目的」を明確にすることにあります。
目的が変われば、企画も変わります。ここでは、「チームを強くする」という大きなゴールを達成するための、新しい社員旅行のアイデアを3つの目的別にご紹介します。自社の課題や社風に合ったスタイルがきっと見つかるはずです。
新しい社員旅行のアイデア3選
- 【目的:一体感の醸成】→ チームビルディング・アウトドア型
- 【目的:多様性の尊重】→ 選択制・自由時間重視型
- 【目的:学びと成長】→ 研修・ワークショップ型
チームビルディング・アウトドア型
部署や役職の垣根を越えた強固な一体感を目指すなら、全員で協力して何かを成し遂げる「共通体験」が効果的です。
- 具体例:
- グランピング/キャンプ: テント設営や火おこし、BBQなど、自然な共同作業が発生する。夜はキャンプファイヤーを囲んで語り合うなど、普段できない深いコミュニケーションが生まれます。
- チーム対抗アクティビティ: ラフティングやカヌー、フィールドアスレチック、脱出ゲームなどをチームで挑戦。共に汗を流し、知恵を絞る体験が、言葉以上の信頼関係を築きます。
- 料理対決: 現地の食材を使ってチームで料理に挑戦。役割分担や創造性が試され、楽しみながらチームワークを高められます。
- ポイント: このスタイルの成功の鍵は「進行役」の存在です。自社で運営するのが難しい場合は、専門のファシリテーターがいる施設や、企画・運営をサポートしてくれるサービスを利用すると、参加者の交流がよりスムーズになり、全員が楽しむことに集中できます。
選択制・自由時間重視型
社員の多様な価値観やライフスタイルを尊重し、「やらされ感」をなくしたい場合に最適なスタイルです。
- 具体例:
- 複数コース選択プラン: 同じ宿泊先に滞在しつつ、日中のアクティビティは「アウトドア体験コース」「文化体験(陶芸・そば打ち)コース」「スパ&リラックスコース」「周辺観光コース」など、複数の選択肢から各自が好きなものを選べるようにします。
- リゾートホテル滞在プラン: プールや温泉、ジムなどが充実したリゾートホテルを拠点とし、必須の集合時間は最小限に。多くの時間を自由行動とすることで、各自が自分のペースでリフレッシュできます。
- ポイント: 夜の食事会だけは全員参加にするなど、コミュニケーションの機会は確保しつつ、日中の過ごし方の自由度を高めるのが成功のコツです。「社員旅行だけど、自分の時間も大切にできる」という安心感が、参加へのハードルを大きく下げます。
研修・ワークショップ型
「ただの遊びで終わらせたくない」「会社の成長に繋げたい」という場合に有効なスタイルです。
- 具体例:
- オフサイトミーティング: 普段の会議室を離れ、自然豊かな場所で事業戦略やビジョンについて語り合う合宿。解放的な環境が、創造的なアイデアを引き出します。
- スキルアップ研修: 外部講師を招き、コミュニケーションやリーダーシップに関するワークショップを実施。旅行という非日常空間で行うことで、より高い学習効果が期待できます。
- ポイント: 「仕事の延長」と捉えられないよう、研修の前後にはBBQや温泉などのリフレッシュ要素を組み合わせることが重要です。学びと楽しみのバランスを取ることで、参加者の満足度は格段に向上します。
研修旅行ついて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
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まとめ
「社員旅行に行きたくない」という声は、決してネガティブなものではありません。それは、社員が会社とのより良い関係性を求め、組織が次のステージへ進化するための重要なサインです。
強制や旧態依然とした画一的なプランを脱し、社員一人ひとりの多様性を尊重しながら「チームを強くする体験」に投資すること。それこそが、これからの時代に求められる社員旅行の姿であり、従業員満足度と企業成長の両方を実現する鍵となります。
BUB RESORTは、そのための最高の環境とプログラムをご用意して、皆様をお待ちしています。未来の組織づくりの大きな一歩として、新しい形の社員旅行を検討してみてはいかがでしょうか。
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